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院長朝見の治療に対する想い

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2023年1月18日

こんにちは、秋葉原歯科・院長朝見光宏です。

これまで治療をする時だけのお付き合いで、私の歯科医師としての心をお伝えすることができませんでした。そこで、今日は私の治療に対する想いや考えをお伝えすることにしました。読みづらい箇所もあるかもしれませんが、私の本当の気持ちを記しましたので、お時間の許す限り最後までお読みください。

医学が進歩した現在の日本の平均寿命は、男性が81歳、女性が87歳といわれています。

そう考えると、現在60歳の私は人生の4分の3が過ぎようとしています。逆な見方をすれば、まだまだ20年以上も人生を楽しめることになります。

そんな年齢に差し掛かった今、歯科医師として単に痛い歯を治したり歯を失った箇所に入れ歯を作ったりする治療を提供するのではなく、毎日の生活が希望にあふれ、楽しく送ることができる人生―――大げさに言えば「明るく」「快活で」「笑顔あふれる」人生を過ごすためにお手伝いをすることが、私の歯科医師としての使命であると考えています。

健やかな体と康らかな心、つまり「健体康心」のお手伝いができる歯科医院を目指しているのです。それが秋葉原歯科です。

ご存知かもしれませんが、現在の日本では歯科医院の数はコンビニエンスストアよりも多くあります。技術のある・なしにかかわらず、あまりにたくさんの歯科医院が増えすぎたため、医院の治療に対する考え方や処置方法、使用機材の違いについて、患者さんにとってわかりにくくなってしまっているというのが現状です。ほとんどの方が治療方法や使用材料、薬剤が自分にとって正しい選択なのかを理解することなく治療を受けているようです。

このような状況で、常に私の心の課題としてあることは「私は患者さんに何をお伝えしなければならないのか?」「私にとって今やるべきことは何なのか?」という思いです。

日本は今後、ますます高齢化社会になっていきます。そんな中で私は、ある時期まで「歯を失った患者さんに噛める入れ歯を提供して、まずは口からの健康を支える」ことだと信じて、力を入れてきました。

しかし、噛める入れ歯やきれいな入れ歯を作っても、入れ歯の寿命はせいぜい2~3年です。この2~3年の間に、部分入れ歯を使用されている患者さんで、

新たに歯を失って前回よりも大きな入れ歯を作ることになった方が多くいらっしゃいました。

実は、私の父親も例外ではありません。私が初めて父親の部分入れ歯を作ったのが上顎の奥歯でした。その後、前歯が歯周病で抜けてしまい、総入れ歯になりました。部分入れ歯のバネを引っ掛けてはグラグラと動き出し、順番に抜歯することになっていったのです。

この経験から「歯を失ったから入れ歯を作り、見た目が悪いから入れ歯を入れるということが歯科治療と言えるのだろうか?」さらに「入れ歯をつけることで、新たに歯を失うことにつながるならば、部分入れ歯を使用する患者さんがいなくなってしまうのでは…」と、もう一人の私が心の中で何度も歯科医師としての自分のあり方を問い続けるようになったのです。

そんな苦い経験から、私は30年間に及ぶ自分の歯科医師人生を改めて振り返って考えたのです。

私は平成元年7月に当地で開業しました。当時は無我夢中で、毎日70人以上来院される患者さんの虫歯を削っては銀歯をかぶせたり、保存が難しい歯は抜いたり、歯のない箇所には入れ歯を作ったりしていました。私の両親にも同じように治療しており、これが当時の私の治療方法だったため、何の疑問を持つことなく、10年くらい続けていたときのことでした。

「保険のきかない高い歯なら一生もつと思っていたけど、ダメになるのですね。」

50代のある女性患者さんに、悲しそうな顔でそういわれたのです。

ダメになった保険のきかないセラミックの前歯は、私が約5年前に治療したものでした。治療当時、その患者さんは上顎の見栄えをとても気にかけており、前歯6本はセラミックのきれいな歯を入れることにしたのです。両方の奥歯は1本も歯が残っていなかったので、部分入れ歯を作りました。

当時を思い出すと、前歯の根はとてもしっかりしており、少なくとも10年くらいはもつものだと安易に考えていたので「高い歯なら一生もつと思った…」という患者さんの言葉に、頭をガツンと殴られた思いがしたのです。

どんな原因があるにせよ、歯周病でグラグラと動いてしまった歯は残すことはできません。残念でしたが、私は患者さんに現状説明することしかできませんでした。そして、この患者さんの上顎は、総入れ歯を使うことになったのです。

いま思い起こすと、この女性患者さんと似たような例は、ほかにもたくさんあるように思います。

最初は5本くらいの奥歯が欠損した箇所に部分入れ歯を作るのですが、2~3年もすると、入れ歯のバネを引っ掛けていた歯がグラグラと動いてきて、抜歯しなければならない状態になってしまう患者さんはほかにもいらっしゃいました。

「まだまだ入れ歯の勉強が足りないな…。」

私は入れ歯作りに自信をなくしながらも、現状を何とかしなければという思いから、入れ歯治療の研修会に何度も足を運ぶようになりました。

そんな時、ある研修会で示されたデータを見て驚きました。

そのデータは入れ歯の寿命についてのもので、部分入れ歯のバネが原因でできる虫歯の発生率が「4年で93%」もあり、さらにバネを引っ掛けた歯が歯周病になる確率も「90%以上」、また、入れ歯の歯肉部分を作る床(しょう)と呼ばれるピンク色の材料に触れる顎の骨は2年で約1mmも痩せるというものでした。

これでは「部分入れ歯」は残っている歯を確実に抜歯に向かわせる治療だと断言できます。また、残念ながら保険の部分入れ歯は、4年で50%以上が使えなくなるというデータもあります。

先にもお話したように、私自身もこれまでの治療経験から「部分入れ歯」を作ってきた患者さんの歯を抜歯せざる得ない状況を何度も経験してきました。

しかし「部分入れ歯」を使わないと食事ができない患者さんも大勢いらっしゃいます。それからは「部分入れ歯」の型取りをするたびに、私は患者さんの残っている歯の寿命のことばかり考えるようになりました。

以前よりも「部分入れ歯」の寿命は延びましたが、それでも「インプラント」にはかないません。「年を取れば自然に歯が抜け、入れ歯を使うようになるのは当たり前だ」と思っている方が日本にはまだたくさんいます。実際、日本人は先進諸国のなかでも、比較的若い年齢で入れ歯のお世話になっている方が多くいます。

厚生労働省が実施した「平成28年 歯科疾患実態調査」によると、「ブリッジ」を最初に使い始める年代は20~24歳で、55歳以上では半数を超えています。また「部分入れ歯」を最初に使い始める年代は35~39歳でした。

他方で、インプラント装着者は、どの年代でも5%に満たなかったのです。

「ブリッジ」の寿命は7~8年、「部分入れ歯」の寿命は4~5年といわれているため、次に治療する際は、残っていた歯も抜歯しなければならない状態になっていることが多いです。

一方「インプラント」は10~15年は維持できるといわれており、定期的なメンテナンスを行うことで、さらに寿命を延ばすことができます。また、ほかの歯を失うことも「ブリッジ」や「部分入れ歯」に比べて格段に低いです。

長期的な視点で、健康で見た目の美しさも保たれた「インプラント」は最も経済的であると言えるでしょう。

秋葉原歯科では、患者さまがどの治療を選択されても最も長く使用できるように、そして快適でいられるように、最適な治療を行っています。

歯は、健康のために一生必要です。ぜひ、将来のご自分の健康を見つめ、最善・最適な治療を選択してください。

秋葉原歯科一同、あなたの健康を真剣に考え、治療をご提案させていただきます。

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