入れ歯治療と種類

入れ歯の悩みで当院を訪れる患者さまは毎日後を絶ちません。

いつも違和感や痛みがある状態というのはストレスです。ましてや、毎日の楽しみである食事がおいしく食べられないのは、本当に辛いことです。

入れ歯を入れてから、なんだかイライラする、笑わなくなったという話をよく聞きます。なぜこういった事が起こるのでしょうか？

はじめは調子が良かったものの、しばらくしてから入れ歯に違和感が出てくる場合があります。

これは、 長期の使用により、かむ歯の部分がすり減り、かみ合わせが変わってくるからです。

特に、「奥歯」の部分が、かみ合うもう一方の歯と擦れて、すり減ってきます。

また、物をかむ時の癖（いつも右側の歯でかむなど）が原因で、片方の歯が早く磨り減ってしまい、かみ合わせに問題が出てくる場合があります。

その結果、歯ぐきと入れ歯の間に隙間ができて痛い。また、菌が入り込み歯周病になる。力が伝わらずにかめない、外れやすくなる。これらの問題が起こります。

実は入れ歯による痛みの症状は、多くの場合、即日解消できます。

「入れ歯が合わない」と相談すると、自費の高い入れ歯を直ぐに勧めてくる歯科医院もあるようですが、調整で治るケースがほとんどです。なので、まずは一度診断を受けてみてください。

一回目の治療で十分な時間をお取りし、痛みや違和感を解消し、かめる入れ歯へと調整して行きます。

そして、即時調整の後、約１ヶ月間、数回に分けて微細な調整を行っていきます。

この微調整では、しっかりとかめるようにする、という機能的な面だけでなく、お顔の表情や、口元の張り、自然な発声の回復などを併せて行います。

若い方でも、スポーツ外傷や交通事故等で複数の歯を失い、入れ歯を使用されている方が少なくありません。お使いの入れ歯が合わなくなったとお感じになったら、お気軽にご相談ください。

このように、現在お使いの入れ歯の状態が良ければ、そのまま使う事は可能です。 

しかし、入れ歯は5年で50％がだめになるというデータが示すように、強度や見た目、寿命には限界があります。ですので、５年を過ぎたら新しく入れ歯を作ることをお勧めしています。

ただし、入れ歯作りには高度な技術が必要です。

技術力がない歯科医が作ると、早い場合には、数ヶ月で違和感を感じはじめます。

というのは、入れ歯は、ただ単に歯ぐきに合せて作れば良いというわけではないからです。

歯が無くなった箇所は健康な部分より痩せています。ですので、その厚みも計算する必要があります。

また、口は動くものなので、その動きも考えて作る必要があります。

その際、重要になるのが入れ歯の型取りです。歯ぐきは柔らかいですし、口の開け方によって微妙な差が生じます。型が大きいと唇や頬に当たりますし、小さいと歯ぐきに合いません。

当院では、30年間で5,000本（※）の入れ歯治療をしてきた技術で、長く使える、あなたにピッタリの入れ歯をお作りします。

※2019年現在

技術の発達により入れ歯の種類は多種多様になりました。

しかし、入れ歯を使う患者さまにとっては、どの入れ歯を選べばいいのか？

そもそもどんな種類があるのかを知らない方がほとんどです。

素材ひとつとっても、何を優先するかで、使用するものが異なります。

入れ歯だと気付かれたくない、食事を美味しく食べたい、金額を安く抑えたい…。

何を優先するかは患者さまお一人おひとり異なります。

高いから良い、安いから良いというわけでもありません。

入れ歯を使用する患者さま本人が、何を優先したいのか？その答えが良い入れ歯かどうかを決める唯一の基準となるのです。

入れ歯をお作りの際は、普段の生活やお困り事などをお聞きした上で、必要なアドバイスをご提供します。まずは一度ご相談ください。なお、入れ歯の種類ごとの特徴を下記にまとめましたので、入れ歯を選ぶ際の基準としてご参考ください。