秋葉原駅徒歩0分の歯医者さん
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2023年12月16日
「セラミック治療をして白く綺麗な歯を手に入れたのに、気づいたら歯茎が黒くなっていた」という方がいるのではないでしょうか。実は、セラミック治療後に歯茎が黒くなることは珍しいことではありません。
セラミックは天然の歯のような見た目を叶える人工歯で、長く使用できる可能性が高い素材のため、人気の治療方法です。歯茎が黒いと不健康に見えるため、見た目が気になるでしょう。
今回は、セラミック治療後に歯茎が黒くなる原因や対処法について詳しく解説します。セラミック治療を検討されている方や、セラミック治療後に歯茎が黒くなりお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
セラミックとは、素材の名称のことで人工歯のなかでも見た目がよいことが特徴です。基本的には保険適用外のため費用は高額ですが、見た目がよいことに加え、汚れが付着しにくく、変色しにくいなどのメリットがあります。
一口にセラミックといっても、いくつか種類があります。それぞれの特徴やメリット、デメリットは、以下のとおりです。
<セラミックの種類と特徴>
種類 | オールセラミック | ジルコニアセラミック | ハイブリッドセラミック | メタルボンド |
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素材 | ジ100%セラミック | ジルコニアと呼ばれるセラミックの一種 | セラミックと歯科用プラスチックの混合 | 外側がセラミックで内側が金属 |
特徴 | 天然の歯のような美しさ | 強度に優れている | 比較的安い | 強度と見た目の美しさのバランスがよい |
メリット | ・見た目が美しい ・傷がつきにくい ・汚れが付着しにくい ・変色しにくい ・金属アレルギーの方でも装着できる | ・割れにくい ・金属アレルギーの方でも装着できる ・変色しにくい | ・費用が安い ・金属アレルギーの方でも装着できる | ・金属が入っているため割れにくい ・歴史のある治療法である |
デメリット | ・費用が高い ・ジルコニアや金属に比べると割れやすい | ・オールセラミックに比べると、透明感がやや劣る ・費用が高い | ・オールセラミックよりも見た目のよさは劣る ・傷つきやすいため、汚れが付着しやすい | ・オールセラミックよりも透明感が損なわれる ・内側の金属が見えることがある ・金属アレルギーの方は使用できない |
費用相場 (被せ物) | 80,000〜180,000円 | 120,000〜200,000円 | 40,000〜100,000円 | 80,000〜150,000円 |
セラミック治療後に歯茎が黒くなる原因は、主に以下の3つです。
・土台の金属が溶け出している
・被せ物の金属が溶け出している
・被せ物の金属部分が露出している
それぞれ詳しく解説します。
セラミックの被せ物の土台に金属を使用している場合、土台に使用した金属が溶け出し、歯茎に付着することで歯茎が黒く見えます。「メタルコア」と呼ばれる保険が適用される金属の土台を使用すると、金属が溶け出して歯茎が黒くなることがあるのです。
使用するセラミックの被せ物の種類によっては、金属成分が溶け出し、歯茎に色素沈着することで歯茎が黒く見えることがあります。金属が溶け出す可能性のあるセラミックの被せ物は「メタルボンド」です。
メタルボンドの被せ物は、内側に金属、外側にはセラミックが使用されます。内側が金属でできているため強度が高いという魅力がある一方で、金属を使用することで時間の経過とともに金属イオンが溶け出し、歯茎に色素沈着を起こす恐れがあるのです。
このような土台や被せ物に使われる金属部分が溶け出し、歯茎が黒く変色することを「メタルタトゥー」と呼びます。
メタルボンドの金属部分が露出すると歯茎が黒く見える原因になります。通常、内側の金属部分はきちんとセラミックに覆われているため、前から見たときに金属部分が見えることはありません。
しかし、セラミック治療後に歯周病になった場合や、強い力でブラッシングした場合に歯茎が下がり、根元の金属部分が露出することがあります。すると歯茎が黒く見えやすいのです。
セラミック治療後に歯茎が黒くなると、自然に元の色に戻ることはありません。「見た目が気になる」という方も多いでしょう。
歯茎が黒くなったときの対処法は、以下のとおりです。
・レーザー治療で黒ずみを取り除く
・金属を使用しない土台に交換する
・金属を使用しないセラミックに交換する
それぞれ詳しく解説します。
一度黒くなった歯茎は自然に元の色に戻ることはありません。歯茎の黒ずみを取り除く方法の一つにレーザー治療があります。レーザーで黒ずんだ表面組織を焼いて除去することで、新しい歯茎の成長を促す方法です。
レーザーを当てた部分は一時的に白くなりますが、3日程度で白い部分はなくなりピンク色に変わります。個人差はありますが、レーザーの痛みはほとんどありません。
セラミック歯の土台に金属を使用している場合は、金属を使用しないファイバー製やレジン製の土台に交換するとよいでしょう。
メタルボンドを使用している場合は、オールセラミックやジルコニアなどの被せ物に交換することで歯茎が黒くなる心配がなくなります。オールセラミックやジルコニアは金属を使用していないためです。
歯茎が黒くならないセラミックの素材は、以下のとおりです。
・オールセラミック
・ジルコニアセラミック
それぞれ詳しく解説します。
オールセラミックは100%セラミックでできており、天然の歯のような透明感と光沢感をもっています。
ただし、強い力が加わると割れる可能性があるため、奥歯には向かないでしょう。保険適用外となり、費用は80,000〜180,000円程度です。
ジルコニアセラミックはオールセラミックのような美しさに加え、強度もしっかりとあるセラミックの一種です。強度が高いため、奥歯に適しています。ジルコニアも保険が適用されず、費用は120,000〜200,000円程度です。
一度歯茎が黒くなると、レーザー治療や治療のやり直しなどの費用や手間がかかります。歯茎の黒ずみはできる限り予防したいでしょう。
歯茎が黒くならないための予防方法は、以下のとおりです。
・土台・被せ物ともに金属を使用しない素材を選ぶ
・歯周病対策をする
・喫煙習慣を見直す
それぞれ詳しく解説します。
金属を使用した土台や被せ物は金属が溶けて歯茎が黒くなる原因になります。そのため、金属を使用しない素材を選ぶことが重要です。
土台には「ファイバーコア」や「レジンコア」、被せ物は内側に金属を使用しない「オールセラミック」や「ジルコニアセラミック」を選択することで、セラミック治療後に歯茎が黒くなるリスクを減らせます。
歯周病や強い力でのブラッシングは歯茎が下がる原因になります。金属部分が露出して歯茎が黒く見える可能性があるため、正しいケアの仕方を身につけましょう。
歯周病は歯垢と呼ばれる細菌が原因で起こります。歯垢をためないように、食事のあとは歯磨きをする習慣を身につけ、優しい力でブラッシングしましょう。
定期的に歯科医院でプロのクリーニングを受けるのも効果的です。ふだんのケアでは落としきれない汚れを除去でき、正しいブラッシングの仕方も指導してもらえます。
セラミック治療と直接関係はありませんが、歯茎が黒くなる原因となる「タバコ」についてです。タバコに含まれるニコチンやタールなどの成分は歯茎の血流を悪くします。
また、ニコチンやタールなどの有害物質から歯茎を守ろうとする力が働くことで「メラニン色素」が作られ、歯茎の色素沈着の原因になるのです。喫煙習慣のある方は、タバコを減らすか禁煙しましょう。
セラミック治療後に歯茎が黒くなる原因には「金属の溶け出し」や「金属部分の露出」などが挙げられます。一度黒くなった歯茎は自然に回復することはないため、レーザーを使った治療や、金属を使用しない土台・被せ物に交換する必要があるのです。
金属を使用しない土台には「ファイバーコア」や「レジンコア」、セラミックの被せ物には「オールセラミック」や「ジルコニアセラミック」を選択するとよいでしょう。なかには保険が適用されないものもありますが、歯茎が黒くなるリスクを減らせます。
どのような種類があるかは、歯科医院で確認しましょう。
セラミック治療をご検討されている方は、秋葉原歯科にお気軽にご相談ください。