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金属アレルギーの人はセラミック治療を受けられる? 

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2023年7月20日

セラミックのカラーサンプルを当てる女性

金属アレルギーの人でもセラミック治療を受けられます。

ただし、セラミックにはさまざまな種類があり、なかには一部金属を使用しているものもあるため注意が必要です。代表的なものは、金属フレームを使用したメタルボンドが挙げられます。金属アレルギーがある人はオールセラミックやジルコニアセラミックなど、金属を一切使用していないものを選ぶ必要があるでしょう。

今回は、セラミックの種類や金属アレルギーについて解説します。

セラミックの種類

顎に手を当てて考える白い服の男女

セラミックには、主にメタルボンド、ジルコニアセラミック、オールセラミック、ハイブリッドセラミックの4種類があります。金属が使用されているものはメタルボンドのみです。

それぞれの特徴を解説します。

メタルボンド

メタルボンドは、金属とセラミックの2層から成り立つセラミックです。強固な金属フレームの外側に、セラミックが焼き付けられています。

メタルボンドの最大の特長は、高い耐久性です。セラミック部分が見た目の美しさを向上し、内部の金属フレームが高い強度を保持します。そのため、噛む力が特に強い奥歯の治療や補修に適応されることが多いです。

しかし、見る角度によっては金属部分が見えてしまうことや、経年劣化によりセラミック部分が剥がれる可能性があることなどのデメリットがあります。金属フレームがアレルギー反応を引き起こすリスクがあるため、金属アレルギーを持つ人への使用は推奨されません。

金属アレルギーのある人が強度の高いセラミック製の人工歯を望む場合は、ジルコニアセラミックやオールセラミックなどを選択するのが一般的です。金属アレルギーのリスクがありませんが、強度はメタルボンドに劣るので注意しましょう。

ジルコニアセラミック

ジルコニアセラミックは、詰め物・被せ物として非常に高い人気を誇る素材の一つです。強度と審美性の高さから、メタルボンドの上位モデルともいわれています。

ジルコニアは人工ダイヤモンドの一種であり、強度が非常に高いことで知られています。「硬すぎるほど硬い」と表現されるほどの強度があるため、奥歯にも安心して使用可能です。メタルボンドと同等の機能性を持つといえるでしょう。

ジルコニアセラミックの最大の特長は、審美性の高さです。ジルコニアは透明感と光沢感があり、自然な歯の色に近い見た目を再現できます。また、金属が一切含まれていないため、金属アレルギーを起こす可能性がなく、金属が透けて見える心配もありません。

メタルボンドに比べて高価なことがデメリットでしょう。

オールセラミック

オールセラミックは、すべてがセラミックでできています。素材が100%セラミックであることから、非常に自然な見た目を実現できることが特徴です。

例えば、上述したメタルボンドは、内部に金属フレームが含まれています。ジルコニアセラミックは、強度を得るために人工ダイヤモンドを使用しており、後述するハイブリッドセラミックには、レジンが含まれています。オールセラミックは、ほかの素材を一切使用せず、すべてがセラミックで構成されているのです。

オールセラミックの最大の魅力は、耐久性と強度の高さです。セラミックは非常に硬く、耐久性に優れているため、奥歯にも安心して使用することができます。また、セラミックは自然な歯の色に非常に近く、金属アレルギーの心配がありません。見た目の美しさと機能性を両立した理想的な選択肢といえるでしょう。

ただし、製造コストが高いことから、ほかのセラミックに比べて価格が高いです。

ハイブリッドセラミック

ハイブリッドセラミックは、セラミックとレジンを混ぜ合わせて作られます。異なる2つの材料が融合(ハイブリッド)したことから、ハイブリッドセラミックと名付けられました。

ハイブリッドセラミックは、セラミックの硬さとレジンの柔軟性を兼ね備えています。強度と美しさから、セラミックは詰め物や被せ物によく使用されますが、あまりにも硬いと割れやすくなる問題がありました。レジンは、柔軟性があり衝撃を吸収する特性があるため、セラミックのデメリットを補えるのです。

一方で、ハイブリッドセラミックは、オールセラミックに比べて審美性が劣るとされています。レジンが混ざっていることで、セラミックの白さや透明感が失われるためです。

ハイブリッドセラミックの最大の特長は、コストパフォーマンスのよさでしょう。ハイブリッドセラミックは、ほかのセラミック補綴物と比較して費用が安いです。より手軽にセラミックを利用することができるでしょう。費用面での制約がある方やセラミックの補綴物を初めて試す方に適しています。

金属アレルギーとは?

金属アレルギーで皮膚が赤くなった女性

金属アレルギーとは、使用される金属材料に対するアレルギー反応を指します。歯科治療で使用される金属材料としては、虫歯治療で使われる銀歯や金歯、インプラント、ワイヤー矯正の装置などが挙げられるでしょう。

金属アレルギーは、体が金属を異物と認識して過剰な免疫反応を引き起こすことで発症します。免疫システムが金属イオンを異物と誤認し、異物に対抗するために炎症反応を引き起こすのです。体内に異物として認識された金属が存在する部位で、アレルギー症状があらわれます。

金属アレルギーの症状は人によって異なりますが、歯科治療で使用される金属に対する主な症状は、口内に出ることが多いです。口内の発赤、腫れ、かゆみ、痛みなどが挙げられるでしょう。金属の味を感じたり口腔粘膜に色素が沈着したりするケースも報告されています。アレルギー症状が重度の場合は、口内だけでなく全身にも症状があらわれ、湿疹や発疹が出ることもあります。

金属アレルギーの疑いがある場合は、歯科医師やアレルギー専門の医師と相談することが大切です。金属アレルギーの診断には、パッチテスト(皮膚アレルギーテスト)などが一般的に用いられます。

金属アレルギーの人はセラミック治療を受けられる?

顎に手を当てて考える男性

金属アレルギーの人でもセラミック治療は受けられます。

セラミックは、その名のとおり主に陶器(セラミック)で作られており、金属が含まれていません。そのため、金属アレルギーの人でも安心して使用できます。

ただし、メタルボンドは、金属フレームを使用しているため注意が必要です。メタルボンドには金属が含まれているため、金属アレルギーの人が使用するとアレルギー反応を引き起こす可能性があるのです。

金属アレルギーの人がセラミック治療を行う場合は、オールセラミックを選ぶことが推奨されています。

まとめ

セラミックの詰め物を作成する歯科衛生士

セラミックの詰め物や被せ物にはさまざまな種類があり、金属を一切使用していないものもあります。金属を使用していないセラミックを選択すれば、金属アレルギーの人でもセラミック治療を受けられるでしょう。

ただし、メタルボンドは金属フレームを使用しているため、金属アレルギーの人はアレルギー反応が起きる可能性があります。費用は高額になりますが、ジルコニアセラミックやオールセラミックを選択しましょう。

歯科治療を受ける前に、必ず歯科医師やスタッフに金属アレルギーであることを伝えてください。事前に伝えることで、適切な材料と治療法を選択でき、安心して治療を受けることができます。

セラミック治療をご検討されている方は、秋葉原歯科にお気軽にご相談ください。

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