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二次カリエス(二次う蝕)とは?発生する原因や自覚症状と確認する方法

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2024年12月7日

二次カリエスで歯が痛む女性

二次カリエスという言葉を聞いたことはあるでしょうか。二次カリエスとは、どのような状態のことを指すのかよくわからないという方もいるでしょう。二次カリエスは知らないうちに進行することが多いため、原因と症状について理解しておくことが大切です。

そこで今回は、二次カリエスの原因や自覚症状、確認方法などについて解説します。虫歯になったときの対処法や予防法についても解説しますので、一度治療した箇所に痛みを感じる方や被せ物に違和感がある方は、ぜひ参考にしてください。

二次カリエス(二次う蝕)とは

二次カリエスになった歯

二次カリエスとは、以前に虫歯を治療した部位が再び虫歯になることを指し、二次う蝕ともいいます。

歯医者さんの歯科検診で虫歯をチェックしているとき、C(シー)という言葉を耳にしたことがある方もいるかもしれません。これは、カリエス(Caries)の頭文字を取ったものです。

虫歯の治療では虫歯の箇所を削って詰め物・被せ物を装着することが一般的です。この詰め物や被せ物のすき間から虫歯菌が侵入すると、再度虫歯が発生する可能性があります。

二次カリエスが発生する原因

二次カリエスが発生する原因について説明するイメージ

では、一度治療を完了した部位がなぜ再び虫歯になるのでしょうか。ここからは、二次虫歯が発生する原因について解説します。

詰め物や被せ物が劣化した

二次カリエスが発生する原因のひとつとして、詰め物や被せ物の劣化が挙げられます。特に、銀歯やプラスチック(レジン)は時間の経過とともに劣化しやすく、天然の歯との間にすき間ができやすいといわれています。

また、経年劣化によって目には見えない微細なヒビが入ることも考えられるでしょう。そのようなすき間やヒビから虫歯菌が侵入することで虫歯が進行します。

なお、二次カリエスは詰め物や被せ物自体の劣化だけでなく、接着する際に使用するセメントが劣化することによっても引き起こされます。セメントの接着力が低下すると、詰め物・被せ物と天然の歯との間にすき間ができやすくなるため、虫歯が再発するリスクが高まるのです。

虫歯治療が不完全だった

最初に虫歯を治療した段階で治療が不完全だった場合にも二次カリエスが引き起こされることがあります。虫歯治療では、詰め物や被せ物を装着する前に虫歯を丁寧に取り除く必要があります。

しかし、この処置の段階で虫歯を除去しきれていないと、詰め物や被せ物の下で虫歯が進行することがあるのです。

口腔内の衛生状態が悪い

口腔内の衛生状態が悪い場合、再び虫歯になるリスクが高くなります。例えば、毎日の歯磨きを怠ったり磨き残しが多かったりすると、虫歯菌が口の中で繁殖して虫歯が再発する原因となるでしょう。

また、甘いものの食べすぎや飲みすぎなども口腔内環境を悪化させる原因のひとつです。

食いしばりや歯ぎしりの癖がある

日頃から食いしばりや歯ぎしりの癖があると、詰め物・被せ物に負荷がかかって擦り減ったりひび割れたりすることがあります。ダメージを受けた箇所から虫歯菌が侵入すると、二次カリエスを引き起こしやすくなるのです。

二次カリエスの自覚症状と確認する方法

二次カリエスで歯が染みる女性

ここからは、二次カリエスの自覚症状と確認する方法についてみていきましょう。

二次カリエスの自覚症状

二次カリエスは、詰め物や被せ物との間にできたわずかなすき間から虫歯菌が侵入することで発生します。

詰め物や被せ物の下で虫歯が進行するため、目視で確認するのは難しいです。初期段階では自覚症状がみられないケースがほとんどで、虫歯がある程度進行してから歯がしみたり痛んだりすることで気づく方も少なくありません。

そのほかには、詰め物の周りの変色や被せ物が浮くような違和感、においなどによって虫歯に気付くケースもあります。

再びできた虫歯を確認する方法

二次カリエスは目視での確認が難しいため、レントゲンで詳しい状態を確認する必要があります。

レントゲンでは詰め物・被せ物が白く写りますが、その下が黒くなっている場合には虫歯になっていると判断できます。詰め物・被せ物を外すと内部が黒くなっていることが確認できるでしょう。

二次虫歯は気付かないうちに進行することが非常に多く、歯科医院を受診したときには歯髄にまで達しているケースも少なくありません。

二次カリエスになってしまったときの対処法

二次カリエスになってしまったときの治療イメージ

二次カリエスになった場合、そのまま放置すると虫歯は歯の奥深くまで進行します。そのため、できるだけ早い段階で治療を受けることが望ましいでしょう。

再治療では、レントゲン検査で虫歯の箇所や深さ、大きさなどを確認します。軽度の虫歯であれば、虫歯の箇所を削って詰め物や被せ物を装着します。

虫歯が歯の神経にまで進行している場合には、神経を取り除き、根管内を洗浄・消毒する治療を行うことが一般的です。洗浄・消毒が完了したら被せ物を装着して歯の機能を回復させます。

根管内がきれいな状態になるまで複数回処置を繰り返す必要がありますが、万が一、根管内に虫歯菌が残っていると、虫歯が再発するリスクが高くなります。

二次カリエスを予防する方法

二次カリエスを防ぐために定期検診を受ける様子

二次カリエスを予防するためには、以下のような点に気を付けることが大切です。

プラークを除去する

虫歯の主な原因は、歯や歯の周囲に付着する歯垢(プラーク)です。プラークを除去して口腔内の状態を良好に保つことが虫歯の予防につながるでしょう。

そのため、まずは毎日のセルフケアを丁寧に行うことが大切です。特に、歯と歯ぐきの間や歯と歯のすき間には歯垢が蓄積しやすいです。また、詰め物・被せ物と天然の歯との間にできた段差部分にも歯垢は蓄積します。

歯間ブラシやデンタルフロス、タフトブラシなどを用いて、細かい部分に付着した汚れも丁寧に除去しましょう。

劣化しにくい素材を選ぶ

二次カリエスを予防するためには、セラミックなどの劣化しにくい素材を選択することも重要です。特に、保険適用で用いられるプラスチック素材(レジン)や銀歯には歯垢が付着しやすいです。また、経年劣化や温度変化によって変形・破損しやすいともいわれています。

それに対して、セラミックの表面はツルツルとしているため、汚れが付着しにくいです。また、温度変化によって変形しにくく、天然の歯との間に隙間ができにくいため虫歯が再発するリスクが低いのです。

見た目が美しくなるだけでなく、虫歯になりにくいことからも、セラミックを選択する方が増えています。

歯ぎしりや食いしばりの癖を改善する

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、詰め物・被せ物に負荷がかかって変形やひび割れの原因となります。そのため、歯ぎしりや食いしばりの癖を改善したり、ナイトガードの装着を検討したりする必要があるでしょう。

また、噛み合わせの状態は加齢などによって変化するため、定期的に歯科医院でチェックを受けることも大切です。

フッ素を活用する

フッ素には歯質を強化し、虫歯菌の増殖を抑える効果があります。歯科医院でフッ素塗布を受けたり、フッ素が配合された歯磨き粉や洗口液を取り入れたりすることで虫歯の予防につながるでしょう。

歯科医院で定期検診を受ける

二次カリエスは目視では確認しにくい場所に発生します。そのため、歯科医院を受診するまで気づかない方も多くいらっしゃいます。初期の段階で虫歯が発見できればプラークコントロールのみで歯を修復できることもありますので、定期的なチェックを受けることが重要です。

また、どんなに丁寧に歯磨きをしているつもりでも磨き残しは生じます。特に、歯垢が硬い歯石になると、ふだんの歯磨きでは落とせないため、歯科医院で除去してもらう必要があります。

まとめ

二次カリエスを治療して痛みなく食事ができるようになった女性

二次カリエスとは、一度虫歯治療をした箇所が再び虫歯になることです。二次カリエスは、歯科医院を受診する患者さんのなかでも多くみられます。詰め物や被せ物が劣化したり、口腔ケアが不十分だったりすると、虫歯が再発することがあるのです。

二次カリエスは目視で確認することが難しく、歯科医院を受診したときには歯髄にまで虫歯が進行しているというケースも少なくありません。

二次カリエスを早期に発見するためには、定期的に歯科医院を受診して歯科医師のチェックを受けることが重要です。一度虫歯を治療した箇所がしみたり痛んだりする場合には、すみやかに歯科医院を受診しましょう。

虫歯にお悩みの方は、秋葉原歯科にお気軽にご相談ください。

当院では、ホワイトニングや審美歯科、虫歯・歯周病治療、入れ歯やインプラントの治療も行っています。診療案内はこちらご予約も受け付けておりますので、ぜひご覧ください。

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