秋葉原駅徒歩0分の歯医者さん
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2023年3月4日
虫歯になったあとの被せ物や詰め物には、プラスティックなどの高分子樹脂(レジン)、銀歯などの金属、そしてセラミックがあります。この中でも、セラミックは自然な歯の色を再現することができます。また、耐久性が高く、定期的にメンテナンスを行えば10年以上問題なく使用可能です。
今回は、セラミックの寿命や長持ちをさせるポイントなどについて説明したいと思います。
目次
歯科で使用されるセラミックにはさまざまな種類があります。セラミックの種類は、以下の4つです。
・ジルコニア
・アルミナ(酸化アルミニウム)
・ニケイ酸リチウムガラス
・ポーセレン
それぞれの特徴や寿命について、詳しく解説していきます。
ジルコニアは、人工ダイアモンドとも呼ばれ、加工技術が向上したことにより近年広く使われるようになりました。
ジルコニアはセラミックの中で最も硬く、耐久性に優れています。耐久性が高いため、前歯や奥歯など幅広い範囲で使用できます。また、インプラントの人工歯の部分やブリッジとしても使用されています。ジルコニアの寿命は、7~10年といわれています。
アルミナは、光の透過性に優れており、歯の色の再現性が非常に高いのが特徴です。
耐久性は比較的高いですが、ジルコニアには劣ります。そのため、噛む力が比較的弱い前歯の被せ物などに使用されます。アルミナの寿命は、7~10年といわれています。
ニケイ酸リチウムガラスは、光の透過性が優れているため、ジルコニアやアルミナよりも自然の歯に近い色を出すことができ、インレーや被せ物などに使用されます。
透明感が非常に高いため、被せ物をする土台の色が透けてしまうことがあります。耐久性は、比較的高いですが、ジルコニアやアルミナには劣ります。ニケイ酸リチウムガラスの寿命は、7~10年といわれています。
ポーセレンは、セラミックの中で最も天然の歯に近い色をしたセラミックです。
しかし、強度はジルコニアなどと比べて低く、ポーセレン単体で被せ物を作成することができません。そのため、金属やほかのセラミックと組み合わせて使用されます。ポーセレンの寿命は約7年といわれています。
セラミックからどのような被せ物や詰め物が作成されるのでしょうか。ここでは、代表的なセラミックの被せ物や詰め物をまとめてみました。
セラミックの被せ物や詰め物の種類は、以下のとおりです。
・オールセラミッククラウン
・メタルボンドクラウン
・ラミネートベニア
それぞれ詳しく解説していきます。
オールセラミッククラウンは、金属を使用せず、すべてセラミックからできた被せ物のことをいいます。歯の自然な色を再現しやすく、審美性が非常に高いことが特徴です。
オールセラミッククラウンでは、セラミックの中でも強度が比較的高いジルコニアやアルミナ、ニケイ酸リチウムガラスなどが使用されます。
メタルボンドクラウンは、金属の上にポーセレンなどのセラミックを焼き付けた被せ物のことをいいます。耐久性が高く、変色が起きにくいのが特徴です。
ラミネートベニアは、歯の表面を薄く削り、そこにポーセレンなどのセラミックを貼り付ける治療です。基本的に前歯に対して行われ、前歯の色や形を改善することができます。
被せ物と異なり、歯を削る量が少なく、治療期間が短いのが特徴です。
銀歯やプラスティックの詰め物や被せ物に比べて、セラミックの寿命は長いといわれています。
セラミックの寿命が長い理由は、以下の3つです。
・二次う蝕(にじうしょく)になりにくいため
・劣化しにくいため
・金属アレルギーにならないため
それぞれ詳しく解説していきます。
二次う蝕とは、虫歯の治療をしたあとの歯が再度虫歯になることをいいます。
セラミックを入れた歯は、銀歯などの詰め物や被せ物を入れた歯に比べて二次う蝕になりにくい傾向にあります。これは、セラミックの表面は汚れが付着しにくいことに加え、精密に作成できることで、セラミックと歯の間にすき間があまり生じないためです。
銀歯やプラスティックなどの詰め物は、飲食の影響により変形を起こしやすく、3〜5年程度で適合が悪くなります。
一方で、セラミックは耐久性が高いため、長期間使用しても適合が悪くなることはほとんどありません。
銀歯は、金属アレルギーを起こすと取り除く必要があります。
しかし、セラミックの詰め物や被せ物は金属を使用していないため、金属アレルギーが原因で取り除くことはありません。
セラミックの歯は耐久性が高く、汚れが付着しにくいため、寿命は比較的長いです。
しかし、場合によっては、セラミックの歯が長持ちしないこともあります。
セラミックの歯の寿命が短くなる原因は、以下の3つです。
・歯ぎしりの癖がある
・噛み合わせに問題がある
・歯の清掃状態が不十分
それぞれ対処法も併せて、詳しく解説していきます。
歯ぎしりの癖によって、セラミックに過剰な力が加わると割れてしまう場合があります。歯ぎしりは、就寝中に起こることが多いため自覚症状がないことがほとんどです。朝起きたときに顎の関節に違和感があったり、ご自身の歯の先端が平坦になっていたりする場合は、歯ぎしりをしている可能性があるため歯科医院に相談しましょう。
歯ぎしりによるセラミックの破折を防ぐ方法として、マウスピースを装着する方法があります。マウスピースを装着することで、歯ぎしりが起こったときに上下の歯の力への衝撃を減らし、セラミックへの負担を軽減することができます。
セラミックは天然の歯と異なり強度が強く、磨耗しにくいという特徴があります。そのため、年齢とともに天然の歯のみが磨耗し、噛み合わせが変化します。その結果、噛み合わせたときの力がセラミックに集中し、割れてしまう場合があります。
噛み合わせによるセラミックの破折を防ぐためには、定期的な噛み合わせの確認と調節が必要です。セラミック治療が終わっても継続的に歯科医院に通院し、噛み合わせを調節してもらいましょう。
セラミックが入っている歯は虫歯になりにくいといわれています。
しかし、歯磨きが不十分であると虫歯や歯周病になる可能性が十分にあります。歯ブラシだけではなく、タフトブラシや歯間ブラシなどの器具も用いて、お口の中の清掃をしっかりと行い、歯科医院で専門的なクリーニングを受けましょう。
セラミックを長持ちさせるためのポイントは、以下の2つです。
・セルフケアやメンテナンスをしっかりと行う
・過剰な力や衝撃を与えないようにする
それぞれ詳しく解説していきます。
セラミックを長持ちさせるためには、日頃のお口の中のセルフケアが非常に重要です。セラミック治療を行なっても、セルフケアを怠ると虫歯や歯周病になることがあります。歯ブラシや歯間ブラシなどを使い、細かい汚れを除去しましょう。
また、歯科医院が行っている歯石の除去などの専門的な歯のメンテナンスなども受けましょう。
歯ぎしりの癖がある方やラグビーなどの衝撃が加わるスポーツを行なっている方は、歯科医院に相談し、専用のマウスピースを作成しましょう。また、煎餅など硬い物を噛むと割れる原因になるため、セラミックを入れた歯で硬い物を噛むのはなるべく控えましょう。
セラミックは衝撃に弱く割れやすいため、過度な力が加わらないようにすることがセラミックの寿命を延ばすためには重要です。
今回はセラミックについて説明しました。セラミックは耐久性が高く、自然な歯の色を再現することができます。
しかし、日常の歯磨きや定期的な検査を怠ってしまうと、セラミックの破折や虫歯・歯周病が原因で長持ちしないことがあります。セラミックの歯を長持ちさせるためにも、日頃からの歯のメンテナンスを行い、定期的に歯科医院に通院しましょう。
当院ではセラミック治療から治療後のメンテナンスまでしっかり行っております。セラミック治療をご検討されている方は、秋葉原歯科にお気軽にご連絡ください。