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奥歯をセラミックにして割れないのか?割れてしまう原因や対処法 

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2023年3月11日

黒い背景の前にセラミックの歯が並べられている

奥歯は負荷がかかりやすい部位のため、セラミックを入れても割れないのか疑問に思う方も多いでしょう。セラミックにはさまざまな種類があるため、素材によっては奥歯でも十分に対応可能なものもあります。

今回は、奥歯のセラミックが割れてしまう原因と対処法について解説します。

奥歯の詰め物にはセラミックと銀歯がある

水色の背景の前で両手人差し指で左の天井を指している女性

奥歯の詰め物には、主にセラミックと銀歯の2種類があります。それぞれの特徴について解説します。

セラミック

セラミックは高い耐熱性をもち、金属のように錆びることや溶けだす心配がありません。膨張することもないため、安定性に優れています。硬度は、ダイヤモンドとほぼ同等です。耐摩擦性もあり、変形しにくく再治療のリスクも抑えられます。

ただし、衝撃に弱いという一面もあります。また、自費診療のため、種類によっては費用が高額になる場合もあるでしょう。色の調整がしやすいため、ほかの歯と変わらない色味を実現でき、審美性が高いのがセラミックの特徴です。

銀歯

銀歯は保険適用なので、詰め物なら約3,000円で治療ができます。被せ物の場合は約4,000円で治療可能です。

しかし、セラミックに比べて劣化しやすく、長期間の使用により歯と詰め物の間にすき間や段差ができることがあります。変形した箇所に汚れが溜まりやすくなるため、虫歯や歯周病のリスクが高くなるでしょう。

また、金属は徐々に溶けていくため、金属イオンが体内に蓄積されると金属アレルギーを発症する場合があります。歯科治療で用いられる金属はアレルギーを起こしにくい「チタン」が多いですが、それでも、銀歯の治療により金属アレルギーを発症する可能性は否定できません。

奥歯をセラミックにするメリット

両手人差し指を口角に当てている女性の口元

セラミックは審美面だけでなく、銀歯にはないさまざまなメリットがあります。

審美性が高い

セラミックは歯とほぼ同じ色で自然なツヤもあるため、一見天然の歯と見分けがつかないほどです。

ただし、セラミックの種類によって審美性は多少異なります。また、神経を抜いた歯にはホワイトニング剤が効きません。神経を抜いた歯や抗生剤で変色してしまった奥歯でも、セラミックを被せることで本来の歯の色を再現できます。

長期間にわたって白さを保てる

保険適用内の詰め物で白いプラスチック素材の「レジン」を使用することがありますが、セラミックに比べて変色が早い傾向にあります。レジンは2〜3年で変色するのに対し、セラミックは5〜10年ほど白さが長持ちするといわれています。

虫歯の再発リスクが低い

セラミックは劣化しづらく、銀歯のように溶けることもないため、変形のリスクがありません。歯とセラミックの間にすき間ができにくいため、細菌が溜まる可能性も低く虫歯の再発予防につながります。

金属アレルギーの心配がない

セラミックは金属を一切使用しません(金属のフレームにセラミックを焼き付けた「メタルボンド」を除く)。セラミックは金属アレルギーの発症リスクを低減し、すでに金属アレルギーがある方でも詰め物や被せ物の治療を可能にします。

ただし、セラミックの種類の一つであるメタルボンドは、金属を使用しているため注意が必要です。

歯茎が黒ずまない

金属が溶けると、歯茎が黒ずむ場合があります。セラミックはメタルボンドでなければ、歯茎が変色するリスクがありません。

奥歯をセラミックにして割れてしまう原因

睡眠中に歯ぎしりをしている女性

奥歯は前歯よりも噛みしめによる負荷がかかりやすいため、セラミックが割れることがあります。セラミックが割れてしまう原因を3つご紹介します。

歯ぎしりや食いしばり癖がある

歯ぎしりや食いしばりは、歯や顎の骨に体重の2〜3倍ほどの負荷がかかるといわれています。劣化しづらいといわれるセラミックでも、強い衝撃を受け続けた場合は欠けたり割れたりすることがあります。

歯ぎしりや食いしばり癖がある方は、ナイトガードを使用するなど対策が必要です。

メンテナンスをしない

セラミック治療を受けたあとは、定期的に通院し、噛み合わせの異常や虫歯がないかなどの確認を行います。メンテナンスを怠ると、噛み合わせが悪くなっている場合にすぐに治療ができないため、奥歯への負担が蓄積され、セラミックが割れてしまう可能性があります。

クリーニングなどで定期的に汚れを落とすことで、虫歯や歯周病の予防ができ、再治療のリスクを抑えることができるでしょう。

硬い食べ物を頻繁に食べる

セラミックは硬い素材ですが、衝撃には強くありません。硬い食べ物を頻繁に食べると、奥歯への衝撃が積み重なり、セラミックが割れてしまう場合があります。

硬い食べ物を食べるときは、セラミックを入れていない側で噛むなど注意を払いましょう。

奥歯のセラミックが割れてしまったときの対処法

白い背景の前に歯の治療器具が並んでいる

奥歯のセラミックが割れてしまったとき、すぐに歯科医院に行けない場合もあるでしょう。

以下に、セラミックが割れてしまったときの対処法を5つご紹介します。

割れたセラミックは戻さない

セラミックは専用の接着剤で取り付けるため、自分で装着することはできません。割れたからといって元の位置に戻してもすぐに取れてしまい、破片で口内を傷付けたり、飲み込んでしまったりするリスクがあります。

家庭用の接着剤は使用してはいけません。身体に悪影響を及ぼすだけでなく、歯科医院で取り外す際に歯を削らなければならないことがあるためです。

割れた破片を保管する

割れたセラミックは流水で洗い流し、袋に入れるなどして保管しておきましょう。

状態によっては割れた破片を使って、修理することができます。再作成するよりも費用が抑えられるため、セラミックが割れたときは捨てずに保管して、来院時に持参しましょう。

歯科医院に連絡する

奥歯のセラミックが割れた場合、象牙質が露出することがあり、痛みを感じやすくなります。象牙質が露出すると、神経までの距離が近くなるためです。神経が死んでいる、または神経を抜いた歯は痛みを感じることはないでしょう。

しかし、神経が残っている歯は、セラミックが割れることによって歯がしみたり痛みを感じたりすることがあります。また、虫歯になると進行が早くなるため、セラミックが割れたら早めに再設置することが重要です。破片の持参など指示もあるため、早めに歯科医師に相談しましょう。

刺激物の摂取を避ける

前述したように、神経が残っている奥歯の場合はセラミックが割れたことにより歯がしみやすくなっています。

冷たいものや熱いもの、辛いものは歯に刺激を与えやすいため、セラミックを再び取り付けるまでは摂取を避けましょう。

口内を清潔に保つ

先ほど、象牙質が露出することで虫歯の進行が早まることをご紹介しました。

割れた断面はプラークが溜まりやすくなっているため、丁寧にブラッシングする必要があります。セラミックが割れたあとにしばらく放置して、神経のある歯が虫歯になってしまった場合は痛みが強く出る可能性があります。

反対に、神経のない歯が虫歯になってしまうと進行に気付きにくいため、発覚したときにはすでに抜歯が必要な状態になっていることもあるでしょう。抜歯した場合は、ブリッジやインプラントなど人工歯を入れなければならないため、治療回数も増え費用もかさむことになります。

虫歯を再発させないためには、口内の清潔を保ち、早めに歯科医院を受診することが重要です。

奥歯におすすめのセラミック

緑のグラデーションの背景の前に置かれた3Dの歯の模型

セラミックにはいくつか種類があります。ここでは奥歯に使用される、代表的な4つのセラミックをご紹介します。

<奥歯におすすめのセラミック>

種類 メリット デメリット
オールセラミック (100%セラミック) 審美性が高い/金属の使用なし/変色しにくい 高額/強い衝撃で割れるリスクあり
ハイブリッドセラミック (セラミックとレジンの混合) 費用が安い/レジン単体よりも審美性が高い レジンが含まれているため変色しやすい/耐久性が劣る
メタルボンド (金属フレームにセラミックを焼き付けたもの) 中身が金属のため割れにくい/耐久性と審美性の両方を兼ね備えている 金属アレルギーの方は使用できない/見る角度によっては金属が見えてしまう/歯茎が黒ずむ可能性あり
ジルコニアセラミック (人工ダイヤモンド) 金属と同等の硬度/透明感があり審美性が高い/金属の使用なし 高額

オールセラミックは審美性に優れていますが、セラミック特有の衝撃の弱さや費用が高額というデメリットがあります。

ハイブリッドセラミックは、費用を抑えながら一定の審美性が確保できる素材です。メタルボンドは、金属の耐久性を保ちながら見た目もよくするという方法ですが、銀歯のデメリットであるアレルギーや歯茎の黒ずみのリスクがあります。

ジルコニアは、金属とセラミックのいいとこどりの素材です。金属のように硬く耐熱性もあり、重量が金属の3分の1と軽量のため、歯への負担も少ないのが特徴といえるでしょう。また、セラミックの審美性も兼ね備えており、強い衝撃にも耐えうる硬度があるため、負荷のかかりやすい奥歯でも安心して使用できます。

金属アレルギーがある方にはセラミックがおすすめ

アレルギー反応で鼻をかんでいる女性

金属アレルギーがある方はセラミックを選択しましょう。アレルギー反応の心配がなく、安心して使用できます。

また、金属アレルギーがない場合でも、金属が溶けて体内に取り込まれることによってアレルギーを発症することがあります。治療後すぐに発症する場合もあれば、数年または数十年後など発症時期はさまざまです。アレルギー症状が強く出てしまうと日常生活に支障をきたす可能性もあるため、できればセラミックを選択するほうがいいでしょう。

金属アレルギーは、皮膚のかぶれやできもの、口腔粘膜に炎症が起きるなどの症状が報告されています。金属アレルギーを発症してしまうと完治は難しくなります。予防の観点からも、詰め物や被せ物はセラミックをおすすめします。

まとめ

水色の背景の前で両手人差し指を両側の頬に当てている笑顔の女性

銀歯の場合、口を大きく開けたときに目立ってしまうだけでなく、金属特有のデメリットもあります。奥歯は前歯よりもセラミックが割れるリスクは高いですが、メリットも多く、対策によっては割れにくくすることもできます。セラミックには種類があるため、特徴と費用を踏まえながら歯科医師と相談して決めるといいでしょう。

セラミック治療をご検討されている方は、秋葉原歯科にお気軽にご相談ください。

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