セラミック歯の種類別の値段！高額な理由も解説！　

2023年6月11日

歯の被せ物には、さまざまな種類があります。なかでもセラミック歯は、見た目がよく長持ちすることが特徴です。デメリットは非常に高額なことでしょう。

今回は、セラミック歯の種類と値段、セラミック歯がなぜ高いのかを解説します。

セラミック歯のメリット・デメリット

セラミック歯には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。以下、詳しく解説します。

メリット　

セラミック歯のメリットは、以下のとおりです。

虫歯になりにくい

セラミック歯には、お皿などに使用される陶材と同じ材料が使用されます。そのため、セラミック歯の表面はなめらかで食べ物やプラークが付着しにくいです。

また、セラミック歯は銀歯などと比べて、装着した歯との適合性が高いことも特徴です。歯とセラミック歯の間にすき間ができず、汚れが溜まりにくくなります。汚れが溜まりにくいため、セラミック歯は虫歯になりにくいといえるでしょう。

変色しない

お口の中は常に唾液で潤っているため、水分を吸収しやすい材料はある程度の年数が経つと変色します。例えば、保険診療で使用されるコンポレットレジンという白い詰め物は、長期間使用すると水分を吸収して劣化し、黒く変色します。

一方、セラミック歯は水分を吸収しないため、長期間使用しても変色することはほとんどありません。

見た目がよい

セラミック歯で使用される陶材は、天然の歯の色を再現することができます。天然の歯とならんでも違和感がないほどの見た目のよさは、セラミック歯のメリットといえるでしょう。

金属アレルギーでも使用できる

セラミック歯は金属を使用しません。そのため、金属アレルギーの方でも安心して使用することができます。

歯茎が変色しない

銀歯などの被せ物は長期間使用すると、一部が溶けて歯茎が変色することがあります。セラミック歯は化学的に安定しており溶け出すことがないため、歯茎が変色することもほとんどありません。

長持ちする

歯との適合性や耐久性が高いため、ほかの被せ物に比べて長持ちします。

デメリット

セラミック歯のデメリットは、以下のとおりです。

値段が高い

セラミック歯は自費診療のため、保険診療の被せ物よりも値段が高くなります。

割れることがある

セラミック歯は衝撃に弱いため、歯ぎしりや食いしばりなどの癖があると割れる可能性があります。歯ぎしりや食いしばりの癖がある場合は、専用のマウスピースを使用してセラミック歯への負担を軽減しましょう。

セラミック歯の種類と値段

セラミック歯は、使用する素材の種類によって大きくに3つにわけられます。以下、それぞれのセラミック歯の特徴と値段をまとめました。

オールセラミッククラウン

オールセラミッククラウンは、全体が白い陶材からできた被せ物です。すべてが陶材からできているため見た目がよく、天然の歯と見分けがつかないこともあります。

値段は、80,000〜150,000円が相場です。

ジルコニアクラウン

ジルコニアクラウンは、セラミックの一種であるジルコニアが使用された被せ物です。ジルコニアは強度が高く、人工ダイアモンドともよばれます。見栄えのよさと耐久性の高さが特徴です。

値段は、100,000〜200,000円が相場です。

ハイブリッドセラミッククラウン

ハイブリッドクラウンは、セラミックとプラスチックを配合した素材から作られます。ほかのセラミック歯と比べて値段を抑えることができる一方で、水分を吸収するため、長期間使用すると変色する可能性があります。

値段は、60,000～100,000円が相場です。

セラミック歯が高額な理由

多くのメリットがあるセラミック歯ですが、なぜ値段が高額なのでしょうか。セラミック歯が高額な理由は、以下のとおりです。

自費診療のため

セラミック歯が高額な理由として、保険診療の適用外であることが挙げられます。

保険診療での治療は、あくまで身体を治療するための最低限の治療に留められます。セラミック歯は見た目の改善など審美的な側面が大きいため、保険診療の適用にならないことが多いです。

高度な技術が必要なため

適合性を高くするには、セラミック歯を装着する歯の形態が非常に重要です。歯の形態を適切に整えるには、専門的な技術が必要になります。また、セラミック歯に天然の歯に近い色をつける際には、歯科技工士の高度な技術も必要です。

セラミック歯を作るには高度な技術が不可欠なため、高額な値段になるといえるでしょう。

材料費が高い

歯の形態を整える際に、専用の顕微鏡やルーペを使用することがあります。歯型を取る際にも保険適用外の材料を使用することがあるため、材料費が高額になる場合が多いです。

セラミック歯の色はオーダーメイドのため、色調を再現する際にも材料費がかかります。セラミック歯を作成する際は高価な材料を使用するため、値段が高額になるのです。

セラミック歯の寿命

セラミック歯の寿命は10～20年といわれていますが、口内の状態や土台となる歯の状態が悪いと長持ちしない場合もあります。セラミック歯を長持ちさせるには、どうすればよいのでしょうか。以下、セラミック歯の寿命が短くなる原因をまとめました。

虫歯

セラミック歯は、一般的にプラークなどが付着しにくく虫歯になりにくいといわれています。

しかし、歯と歯の間や歯と歯茎の境目などに磨き残しがあると、セラミック歯の土台が虫歯になることがあります。セラミック歯の土台が虫歯になると、セラミック歯が外れ、再度セラミック歯を作り直すことになるでしょう。歯間ブラシやタフトブラシを使用し、磨き残しがないように心がけましょう。

歯周病

歯周病は進行すると歯を支えている骨が溶けることがあります。さらに重症化すると、歯が抜けることもあります。

歯石とよばれる汚れが固まったものが歯に付着することで汚れが溜まり、歯周病を引き起こすことが多いです。歯石をブラッシングで取ることは、ほぼ不可能です。定期的に歯科医院を受診し、専用の器具で歯石を取ってもらいましょう。

歯ぎしり、食いしばり

セラミック歯は衝撃に弱いため、歯ぎしりや食いしばりの癖があると割れることがあります。

歯ぎしりや食いしばりは基本的に睡眠中に起き、自覚症状がない場合が多いです。朝起きたときにお口の周りの筋肉に痛みが生じる、奥歯の先端がすり減って丸くなるなどの症状がある場合は、歯ぎしりなどをしている可能性があります。担当の歯科医師に相談し、マウスピースを作成してもらいましょう。マウスピースを装着することで、歯ぎしりによる過剰な力がセラミック歯に加わることを防げます。

噛み合わせの問題

セラミック歯は天然の歯と比べて強度が高いといわれています。

長年使用していると、天然の歯が擦り減るのに対し、セラミック歯はほとんど擦り減りません。噛み合わせが変化し、セラミック歯に噛むときの力が集中して割れる可能性があります。定期的に歯科医院を受診し、噛み合わせを確認してもらいましょう。

まとめ

今回は、セラミック歯についてご説明しました。セラミック歯の種類には、オールセラミッククラウン、ジルコニアクラウン、ハイブリッドセラミッククラウンがあり、どの種類のセラミック歯も保険診療の被せ物と比べて高額です。

セラミック歯が高額な理由として、保険適用外であることや、セラミック歯を装着するためには高度な技術と高価な材料費が必要なことが挙げられます。

セラミック歯は、高額である一方で、見た目がよいなど多くのメリットも存在します。金銭的な余裕がある方は、セラミック歯を検討されてはいかがでしょうか。

セラミック歯を検討されている方は、秋葉原歯科にお気軽にご相談ください。